I Am Malala / Audible

2017-11-20 (Mon) 21:23[ 編集 ]
数年前に紙本を購入したのですが、結局読み始められずにオーディオブックを購入しました。

I Am Malala: The Girl Who Stood Up for Education and was Shot by the Taliban
I Am Malala: The Girl Who Stood Up for Education and was Shot by the Taliban

オーディオブックのプロローグはMalala本人が読んでいます。
他の章は、パキスタンなまりっぽい英語でプロ朗読者が朗読しています。

プロローグでは、自分が学校から帰るスクールバスで襲撃されたことやその周辺事情が簡潔に語られています。
スクールバスと聞くと大きいものを想像しますが、現地で「トヨタダイナ」と呼んでいるワンボックスカーのようです。
そして彼女の故郷、パキスタンのスワート地区はとても美しいところだそうです。
マララは世界で一番美しい場所だと語っています。
東洋のスイスと呼ばれ、エリザベス女王も滞在したことがあるとのこと。
そんな美しい故郷ですが、今では観光などもってのほかの危険地域です。
何と残念なことでしょう。

本編では、パキスタンでの人々の暮らしや彼女の家族のことなどが詳細に綴られ、なぜ女性教育活動をするようになったかがわかります。
マララの住むミンゴラにタリバーンが来たことにより、人々は脅威の中での生活を余儀なくされていきます。
そんな中でも活動家として子どもたちの教育の権利を守ろうとする父親、その父親の娘らしく勇気ある言動で徐々に世界に知られるようになっていくマララ。
勇気をもって自分の思うことを発言していたら、いつの間にか世界の人々に知られるようになっていました。

パキスタン内部の人間であるマララの視点からは、米国のパキスタンに対する軍事干渉は批判的に書かれていました。
オサマビンラディンの射殺事件にも言及しており、何年もビンラディンがパキスタンに潜伏していたのをパキスタン側がまったく気づかなかったのは考えられないことだとしています。

私が一番すごいなと思ったのは、どこにいても自分にとっては学業が最も大切なことだと考えていて、銃撃された後英国に移送されるときでさえも自分の父親に 'school bag' が欲しいと言っています。
彼女の言う'school bag' とは、実際には「教科書」のことなのですが、自分のものでなくてもいいから教科書が欲しいと父親に頼むシーンがあり、教育は受けられて当然だと思っている日本人と比較してしまいました。

大体、この本を英語で書いていること自体が母国語でない言語を自由自在に扱えるということです。
しっかり学んでいるということがよくわかります。

至近距離で銃弾を受けたにもかかわらず命をとりとめ、活動できる身体も保持できたというのは、やはり彼女には使命があるのかもしれません。
弾は左の眼の横を抜けて左肩の骨でとまり、そのため顔の左側の神経が傷ついて英国で再生手術を受け、そのまま英国にとどまることになりました。
この本を書いた時点ではマララの母親もマララ自身も故郷が恋しくてたまらず、早く帰りたいと思っています。
現在の彼女がどう思っているかはわかりません。
ただ、今後もすべての子どもたちが教育を受けられるようにしたいという目標を自分の使命として活動していくことは間違いありません。

まだ若きノーベル平和賞受賞者のマララには残された(神様に与えられた?)時間がたっぷりあります。
今後どんな活動をしていくのでしょうか。
マララは今年の4月に国連平和大使に任命されています。

Picture Atlas / Usborne

2017-11-18 (Sat) 22:29[ 編集 ]
Usborne Lift-the-flap Picture Atlas が正式名称です。
この本、とってもいい絵本です。

Lift-The-Flap Picture Atlas

Usborne 社のおすすめ絵本として何人かの英国人がこの絵本を取り上げていました。

1. What is an atlas?
2. North America
3. South America
4. Europe
5. Africa
6. Asia
7. Oceania
8. Atarctica

見開きページ一杯に絵上記各地域の地図が描かれていて、有名なものや特筆すべきことがイラストと名称(+説明のときもある)で入っています。
小学校でGS科の授業の時に欲しかった程度の情報量、内容で、読み物としても興味深いです。
各ページに地図とは別にその地域で一番大きな国など一般情報も記載されています。
ところどころフラップをあける仕掛けで、例えば北米地域は'Yellowstone National Park' 'Cree Nation' 'Arctic Fox' 'Baseball'など11のフラップがあります。
'Cree Nation' というのを初めて聞いたので、調べてみて北アメリカの先住民族の最大部族の1つだというのを今回初めて知りました。
子ども向けだけあって、世界の国々のことを楽しく学べる絵本です。
ロシアの半分はヨーロッパ、半分はアジアに属していると書かれていて、そういう分類なのねと驚きました。
英語で取り上げるときにどこで地域分けしたらいいのか、戸惑う部分があったのですが、この絵本で解決しました。

小学校のGS科の授業の時に児童にも使いやすくて、各国の有名なものなどがわかりやすい資料はないかいろいろ探したのですが、インターネットは情報が多すぎて子どもにはわかりにくいし、子ども向けの世界の国々についての本は詳細すぎて本当に有名なものをピックアップするのが難しく、児童が苦労していたので、もう少し一覧性に優れたものがないかと探していました。

『こどもがはじめてであう せかいちず絵本』は地理的すぎるし、『世界がみえる地図の絵本』は探した中では一番希望にかなっていると思ったのですが、取り上げられているものが少なすぎて少々物足りなかったのです。

こどもがはじめてであう せかいちず絵本
こどもがはじめてであう せかいちず絵本

世界がみえる地図の絵本
世界がみえる地図の絵本

UsborneのPicture Atlas は、英語の読めない子どもが眺めるだけでも、大人が読んでも面白い、教育的かつ優れた絵本だと思います。

小5クラス

2017-11-17 (Fri) 17:22[ 編集 ]
5年生はORT Stage 5から6を読んでいます。
Stage 6は少々荷が重いと感じる生徒もおり、YL0.5程度の本を色々出しました。

Penguin Kids、My First Classic Readers、Story Street などを出しました。
ということで、Story Street の主な登場人物の紹介を兼ねて、読み聞かせはこの本。
Part 1 と Part 2 の2冊を合わせても100語程度です。

Story Street Beginner stage step 2: The Secret Room Part 2 (Pack of Six) (LITERACY LAND)
Story Street Beginner stage step 2: The Secret Room Part 2 (Pack of Six) (LITERACY LAND)

ORT と双璧をなす面白い物語シリーズなのですが、絶版になって市場に出回っているものだけしかありません。

今回からBBカードと併用するTime for Writing というライティングの練習ノートを使い始めました。
BBカードで覚えているセンテンスを文字にするとどんな風になるかを意識しながら「音から書く」練習をします。

S君は「これからずっとこれやるの?楽しいレッスンと言っていたのにずっとこれやるのじゃつまらない。」と正直な感想を言ってくれました。
心配しなくても時々 writing をやるだけです。
書いてある文字がどのように発音されていくのかは、毎回のリーディングでやっていますが、今回からいよいよ発音しているものを文字化する「音から文字へ」がスタートしました。
これをやっておくと中学でスペリングを覚えるときに楽ができるということを伝えました。

Buffalo Bill and the Pony Express / ICR

2017-11-15 (Wed) 20:29[ 編集 ]
I Can Read Level 3 のタイトルです。

Buffalo Bill and the Pony Express (I Can Read Level 3)
Buffalo Bill and the Pony Express (I Can Read Level 3)
★★★★★ YL1.8   1,306語

実話を元に書かれた本です。
話は、Fort Laramieの郵便局で求人広告を見かけたBill Codyがまさに自分向きの仕事だと応募するところから始まります。
(「ララミー」という名前が懐かしい!)
Pony Expressというのは、St. JosephとSacramento間の約2,000マイルを10日間でつないで郵便を届ける仕事です。
80人が交代で馬を乗り継ぎながらつなぐのですが、過酷な仕事で、インディアンに追いかけられたり、オオカミに襲われたりします。
Billは数々の困難をくぐりぬけ、Buffalo Bill と呼ばれる伝説のライダーとなったのです。
時折Bill が母に宛てる手紙には危険な目にあったことや大変なことは何も書かれておらず、母親に心配をかけまいとする気づかいにあふれています。
これらの手紙が実際に残されているようです。
馬を急がせるときに 'giddyap' という掛け声が出てきて、クリスマスソングの 'Sleigh Ride' を思い出しました。
'Sleigh Ride' では歌詞に 'giddy up' がたくさん出てきます。

Bill がPony Riderとなったのは15歳のときというのですから、驚くべき勇気とやる気です。

米国製の絵本(I Can Read)なので、米国の史実に基づく話がいろいろあり、楽しく学べるようになっています。
日本でもこの手のシリーズ(日本の史実に基づく子ども向けの読み物)が出版されるといいのに。

Dust for Dinner / ICR

2017-11-14 (Tue) 20:54[ 編集 ]
I Can Read Level 3 のタイトルです。

Dust for Dinner (I Can Read Level 3)
Dust for Dinner (I Can Read Level 3)
★★★★★ YL1.8   1,280語

オクラホマに住む4人家族が干ばつのせいで、西に移住する様子が描かれています。
嵐が来るというので、家畜を小屋に入れ、自分たちも家の中に避難しますが、すごい砂嵐ですき間から砂が吹き込んできます。
嵐というので雨が降るのかと思ったら、'dust storm'のため雨は一滴も落ちてきません。
単年度で終わらず続く干ばつで農作物の収穫のない一家は家を売らざるを得ず、西へと向かいます。
向かう先はカリフォルニアです。
途上、同じような境遇の家族が大勢います。

実際の出来事を元に書かれたフィクションです。
あれだけ大陸が広いと中央部はかなり乾燥して、このような異常気象があり得るのでしょうか。
今でも米国で'sand storm' があるのでしょうか。
日本に住んでいると想像のできない世界です。


小学校での洋書購入

2017-11-11 (Sat) 22:57[ 編集 ]
地元の公立小学校で担任の先生とTTで英語を教えています。
今年度6年生の担任で、図書主任の先生が、図書の予算で洋書を購入してくれるということで、一番費用対効果のある本を選びたいと思い、どういう本を入れたら児童に手に取ってもらえるか、検討中です。

まず、日本の児童は今の段階で英語の本をほとんど自力で読めないという問題があり、なおかつ英語教室と異なり、CDを音源として読むのは、学校では実現が難しい(予算的にも、管理の面でも)ので、せっかく手に取ってもらってもパラパラめくるだけで終わる可能性大ということがあります。
それでもいいのかもしれませんが、できれば意欲のある子には書いてあることが音読されるとどんな音になるのかチェックできる手段を少しでも確保したいところです。

そこで、ORTシリーズに音声ペンと音声シールが出たのを思い出し、これが使えないか検討したいと思っています。

ORTは英語の本としては、ほぼすべての子どもたちが楽しんで読めるシリーズですから、本としての魅力も十分です。

あと、私が重要視したいのは、並べた時にバラバラの大きさになる絵本と異なり、これはシリーズで大きさが揃っている(大判になったりもしますが)ので、並べた時に整然と並ぶという点です。
本にはいろいろこだわりがあり、子どもの手が伸びそうな本という意味では、Usborne First Reading や Elephant & Piggie シリーズもハードカバーで背表紙がきちんとしているところがいいかなと思っています。

The Lion and the Mouse (Usborne First Reading)
The Lion and the Mouse (Usborne First Reading)

Should I Share My Ice Cream? (An Elephant and Piggie Book)
Should I Share My Ice Cream? (An Elephant and Piggie Book)

友人ティーチャーにはJY Booksのアルファベット系の本をいろいろ揃えるのもボキャブラリーを増やすのにいいと思うと提案していただきました。

予算の無駄遣いにならないように慎重に本を選びたいと思っています。

小6クラス

2017-11-08 (Wed) 21:35[ 編集 ]
Oxford Project X やCompass Young Learner's Classic Readers、Curious Georgeなどを読んでいる6年生の生徒たちです。
Time to Discover を読み聞かせに使ってみたら、これも楽しく読めるようです。
Time to Discover の Seahorse を読んだ後、Eric Carleの絵本を読み聞かせました。

Mister Seahorse
Mister Seahorse

海藻などを描いた透明ページ越しに他の魚が描かれていたりして、なかなか素敵な作りの絵本です。

しかもお父さんが孵るまで卵を守るのは、タツノオトシゴだけではないことがわかります。
タツノオトシゴのお父さんは卵をお腹に抱えて、いろいろな魚に会います。
頭に卵をくっつけたお父さん魚、お腹に沿ってくっつけたお父さんなど、さまざまな魚が出てきて面白いです。
でも、魚の名前を英語で書かれるとむずかしい!

BBカードの文字カードで、最後のマーク(スペード)のフォニックスをやりました。
ダイヤマークのときは少しずつ進んだのですが、スペードでは一気に16種類やりました。
同じ音なのに綴り方が異なるもの、同じ綴り方なのに音が異なるものに焦点をあてているのがスペードです。
フォニックスは覚えるというより、こういうルールがあってこういう読み方もあるということがわかればそれでいいと思っています。
元々「音」から入っているので、音を文字化するとこんな風になるという体験を通して、「書く」ことが楽しくなってくれれば嬉しいです。
子どもたちは元来挑戦するのが好きですから。

スペードの文字カードを丁寧に見ていったので、最後のスペードノーリーダービンゴは、オリジナルセンテンスの復習なしにどんどんいきました。
このやり方で、十分センテンスを自力で言えました。
Well done, students !

You Choose / 絵本

2017-11-04 (Sat) 20:43[ 編集 ]
Nick Sharratt と Pippa Goodhart ペアの絵本です。

You Choose!
You Choose!
★★★★ YL0.5 220語

大判でカラフルな絵本です。
見開きページに「どこに行きたい?」、「どんな家に住みたい?」、「どんな家族や友達を持ちたい?」など一つのテーマが提示されていて、それに対する答えとなりそうな様々な絵が描かれています。
絵の中から自分の選択肢を選んで次のページに進んでいくという参加型の絵本です。
特に仕掛けなどは施されていません。
また、各選択肢は絵で示されているだけで、単語などは附随しません。

ひとつひとつの絵をじっくり見ながら、ゆっくり進んでいくのに適しています。
大判の絵本ですが、楽しく読み進めるには絵をじっくり見られる必要があるので、この絵本を囲める程度の人数が上限だと思います。

Who Was Charles Darwin

2017-11-02 (Thu) 20:01[ 編集 ]
Who Was ? シリーズのタイトルです。

Who Was Charles Darwin? (Who Was?)
Who Was Charles Darwin? (Who Was?)
★★★★★ YL3.0  6,886語

ダーウィンの父親は医者で、母親はWedgewood の娘という裕福な家庭に育ったとのこと。
元々生き物など自然全般に興味があったが、父はダーウィンが医者になることを望んでおり、ダーウィンは医者になることに興味を持てないと知り、それなら牧師になりなさいということで牧師になる勉強をしていたそうだ。
その最中に、親しくしていた生物学者の紹介を受けて、測量のために出帆するビーグル号に同乗し、船長の話し相手になると共に行く先々で生物を採集してくる役目を仰せつかる。
このビーグル号での航海がもたらした様々な観察と発見が、ダーウィンの進化論の基礎となった。
しかし人々は、人類の始まりは神の手によるものだと信じていたため、ダーウィンは自分の研究や考えをひた隠しにして探求に励んでいた。
そんな時に、ビーグル号で学者として名をはせたダーウィンの元に自分と同じ考えを持つフィリピン在住のイギリス人学者から、「進化」を題材とした本を出版する手伝いをして欲しいとの依頼がくる。
自分がひた隠しにして研究してきた内容と同様の考えを突きつけられて、先んじている自分の研究が後塵を排してしまうことを危惧したダーウィンはようやく自分の「進化論」を世に出す決心をする。

ダーウィンの生い立ちや家族のことの他にビーグル号で航海しているときに見たもの、考えたことが主な内容ですが、ダン・ブラウンのOrigin を読んだばかりなので、余計に興味深く読了しました。
キリスト教徒にとっては、人間は神の手によって作られたもので、類人猿から進化したものではない?
学校でどのように習ったかは忘れたのですが、私にとっては「人間は進化してきて今の形がある」という考え方が当たり前で唯一なので、そうじゃないと思っている人々が存在するというのが不思議で…。
本当にそう思っているのですか?と聞きたくなってしまいます。

そこのところの違和感が、余計にこの本を興味深く感じる原因かもしれません。

英語多読指導名古屋セミナー

2017-10-29 (Sun) 23:25[ 編集 ]
日本多読学会児童英語部会主催のセミナーが11月に名古屋で開催されます。

名古屋在住の学会員と協力して児童英語部会が主催するセミナーです。
講師陣も充実していますし、参加者同士で直接話しあえる時間も設けてあり、よりよい多読指導について学べることがいろいろあると思います。
定員まであと数名ですので、参加を希望される方は早目にご連絡ください。

■日時 11月19日(日) 午前10:00 - 16:30

■場所 名古屋 ウインクあいち(愛知県産業労働センター)
  〒450-0002 愛知県名古屋市中村区名駅4丁目4-38 (℡052-571-6131)
  http://www.winc-aichi.jp/access/

■参加費 日本多読学会会員 無料  非会員 500円

■定員  42名程度

■内容(予定)
9:30~  受付開始

【第一部】
10:00~10:40 豊田高専における長期継続多読の実践例    西澤一
10:45~11:25 小学生・中学生向け多読スタートアップ入門  樫本洋子
11:30~12:00 教室・塾での多読クラスの実践例       宮下いづみ
12:00~13:00 昼食 
13:00~13:30 基本的な多読本・シリーズの紹介       川上由紀
13:30~14:00 多読本の基本的進め方の例(中学~高校生)  浅井晴美
14:00~14:30 多読本のリーディングタイム

【第二部】 
14:40~15:40 分科会 英語教室、学校、社会人支援などに分かれます。

【第三部】 
15:40~16:30 全体会 分科会での内容のシェアなど
16:30     終了

■お申込み方法
1.お名前 
2.所属 
3.多読学会会員・非会員(どちらかを明記)
4.懇親会参加の有無(会費4000円程度で近郊の会場を予定)
5.連絡先メールアドレス
6.特に質問したいこと

以上をメールにてご連絡下さい。
宛先:workshop1119アットマークseg.co.jp  (アットマークを@に変えて)

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